EUDAiMONiA

今回は、他人は自分の鏡ってどういうこと？といったテーマでお話ししたいと思います。

そうだね、スピリチュアルを学んでいく中でもこういう話はよく出てきますが、具体的にどういうことなの？ってちょっとわかりにくかったりするよね。

でもこの他人が鏡だってことの意味が体感として理解できるようになると、自己探求がめちゃめちゃ捗るし、他人との人間関係もどんどん改善していきます！

まず、私の過去の体験から、仕事の会議のシチュエーションを例にお話ししますので、皆さんも想像してみてください。

私を含む５人で会議をしています。
上司のAさんが会議の進行役です。事実と皆んなの意見とを明確に整理しながらスムーズに会議を仕切っていく様は、頭の良さがにじみ出ていて輝いて見えます。
同僚のBさんは積極的に発言します。しかし微妙に論点がズレていたり、話が噛み合っていないようです。私は「やる気だけあっても意味ないんだよね…イケてないなぁ。」と思いながら白い目でBさんを見ていました。
後輩のCさんは、ちょっと不器用だけれ私に懐いてくるかわいい存在です。
もうひとりの後輩、Dさんはちょっとお高い存在。「Dさんは私に懐いてないよなあ。仕事はできるけど、全然喋ってこないし、つまらない人。」
「会議も面白くないし、早く帰ってワインでも呑みたいなあ」
と思った瞬間、AさんもBさんもCさんもDさんもみーんな消えて私一人になってしまいましたとさ。

おわり。

これは、ほぼ私の体験なんだけど、『人は他人という虚像を見ている』ということを説明するために作った奇妙な物語ですｗ
どういうことかというと、この話に出てきた上司、同僚、後輩の、ほんとうのありのままのを見てるのではなく、私は私の【信念・観念】というフィルターを通してその人の虚像を見ていたということなの。

そう、つまり私は他人を見るときも無意識にその【信念・観念】を通して見てて、この人は賢いかどうか？コミュニケーション能力が高いかどうか？評価するに値する人間かどうか？といった視点でしか見えてなかったのね。
 
たとえば上司のAさんが輝いて見えたのも、進行が上手、論理的で賢いと感じていたからであり、同僚のBさんがイケてないと見えてたのも、「賢くない＝評価されない＝ダメ」という私の【信念・観念】がそうさせてたんです。

そして、懐いてくる後輩のCさんと懐いてこないDさんも、ただ自分の【信念・観念】の現れなの
賢くない部分＝ダメな部分があるから、「かわいいやつ！」みたいな感じで安心してコミュニケーションをとっていたCさんと、賢くない部分＝ダメな部分がないからとっつきにくくてコミュニケーションをとってなかったDさん。
自分が安心して自己開示してる相手が懐いてくれて、自分が壁を作ってる相手が懐いてこないだけだったの。

この人イケてるな、イケてないなっていう印象や、実際の相手からの接され方は、すべて自分の【信念・観念】が引き寄せているんです。
だから他人に対する印象や、他人からの接され方をつぶさにみていくと、自分自身がどんな【信念・観念】に囚われてるかというのが見えてきます。

そう、同じシチュエーションでもその人の【信念・観念】によって全く違う現実を体験することになるんです。

現世で生きていると、目に見えている世界、他人がどうこうと言ってしまいがちだけど、
自分の心、内側に目を向けると、自分がどんな人間なのかわかってくるよね。